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五月雨に時折洗われる美術館庭園です。
常緑樹の新芽が、時ならぬ春の落ち葉をもたらします。
眩しい程の花菖蒲の紫、そして健気に咲く雪ノ下。
何代もの人の手を経て現代に至る <命> 。
最近書店で手にした 別冊太陽「京・近江・大和の名園」(監修 小埜雅章)にこんな一節が有りましたのでご紹介します。
<僧の庭造りより>
比叡山延暦寺坂本里坊の庭も僧侶自らが作ったものが多い。
延暦寺の厳しい戒律のもとで修行した僧侶が、余生を過ごす場所が里坊である。
修行後の僧侶の持つ自然観はどのようなものであったかと考える時、
「山河大地草木瓦石、皆是れ自己の本分なり。」という夢窓国師の言葉は、
宗派を超えて辿りつく境地ではないだろうか。・・・・・
・・・・・僧と庭との結びつきは、作庭をもって終るわけではない。
むしろ以後の庭との関わりにこそ本来の意義がある。
庭が発する<自然の摂理、神妙を日々の作務の中で感得する>のである。
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