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森川如春庵 - 中京の麒麟児Ⅱ

 投稿者:ケイさん  投稿日:2008年 9月26日(金)00時31分8秒
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  さて、如春庵、鈍翁で有名なのは、「佐竹本三十六歌仙絵巻」裁断の件です。この事件に関しては、「秘宝 三十六歌仙の流転」日本放送協会 が詳しいので紹介します。

佐竹本三十六歌仙絵巻は今からおよそ七百年余り前の鎌倉期に作られたもので、絵姿は似絵(肖像画)の名手と言われた藤原信実が描き、歌は後京極良経の筆になると伝えられている。(中略)万葉から平安朝に至る三十六人の歌詠みたちの歌と絵姿が色鮮やかに描かれていたこの上下二巻の絵巻物が、それではなぜバラバラになってしまったのか。
話は六十年余り前に遡る。

事件は大正八年、師走のある寒い日に起きた。
信実の三十六歌仙 遂に切売となる。
総価は三十七万八千円
最高は「斎宮女御」の四万円
昨日益田氏邸に数寄者四十余名集合して抽籤で分配
(大正八年十二月二十一日付「東京朝日新聞」)

この新聞の記事によれば、秋田の佐竹家に代々伝わっていた三十六歌仙絵巻が売りに出されたのだが、あまりの高価に一人でこれを買い取る人がいないため、切断して一枚一枚を切り売りにすることになったのだという。(中略)大正八年頃の一万円は、今日の一億円にも相当するといわれる。総価が三十七万八千円-今日でいえば、やはり四十億円近い金額になる。
(「秘宝 三十六歌仙の流転」 日本放送協会 87~88項 より)」

この時、如春庵は一番くじ(柿本人麻呂)しかいらないと公言し、みごと一番くじを引当ます。この時如春庵は31歳だったそうですから、驚きですね。ちなみに「柿本人麻呂」の価格は1万5千円で、現在の価値でいうと約1億5千万円ということですから、これも驚きです。
 
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