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森川如春庵 - 中京の麒麟児Ⅲ

 投稿者:ケイさん  投稿日:2008年10月 7日(火)22時05分32秒
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  若くして光悦を所有してお茶に使っていた森川如春庵 (勘一郎)は、古陶の目利きでした。氏の著になる『志野 黄瀬戸 織部』(昭和11年)は名著と言われており、いまだにこの本に掲載されているかどうかが美濃焼の判断基準になっているそうです。ちなみにその巻頭には現在国宝の「卯花墻」が載せられているそうです。

また、如春庵は、古筆に関しても田中親美に師事して研究に没頭していたそうです。氏は、「紫式部日記絵詞」(国宝、重要文化財)の発見者でもあり、今回の展覧会でも展示されています。他にも平安、鎌倉時代の古筆を多く所有していたそうで、今回も沢山展示されていました。もちろん(光悦筆+宗達下絵)なども展示されています。

そう考えると森川如春庵、ご子息の勇氏が「佐野乾山」の発見者、発掘者になったことは偶然ではないことが分かります。光悦の茶碗に日常的に接することで磨かれた古陶磁に対する鑑定眼、平安、鎌倉時代の古筆、光悦の書を通して養われた古文書に対する鑑定眼。「佐野乾山」の真贋を鑑定するのにこれ以上の鑑定家はいなかったでしょう。(今もいないでしょう…)
        ↓ 佐野乾山に書かれた文字(クリックすると大きくなります)
 
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